お辞儀
有名店の女将が二ヶ月間で二人引退し、お客様方に深々とお辞儀をした姿勢に含まれる内容には雲泥の差を感じた。
一人の女将のお辞儀には自分の代で閉じねばならぬ無念さ、悔しさが滲み出ている。勿体無い思いは年配者であれば誰しも抱いているが、欲が絡んでの行為なるが故に、批判を浴びる結果となる。
片や60年、大阪名物にもなり、道頓堀を賑わした人形を持つ食堂が惜しまれつつ今月に入り閉店し、大勢の客、有名人の常連客、記者連に、にこやかに感謝を籠めて深々とお辞儀をした。「建物も老朽化し」との口実あれど、惜しまれつつも引き際の見事さを感じる。
二人のお辞儀には、明暗がはっきりとしており人生の歩み方の末路を学ばせられた。何れも有名であるが、感謝の気持を籠めた商売の仕方が優劣をはっきりさせたと思う。
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