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分を弁える

 14歳で大それた事を仕出かしたものだと恐れを感じる。1,6mの身長であれば体形的には青年と見られるが、精神的には分別の付かない子供と言え、大胆な事をして、両親への嫌がらせと言うだけで、周りへの気遣いなど欠片も無い。自分に汚点を残し妹の将来まで奪う思慮の無さ、こうした思いを抱く原因は?性格の芽は如何して育ってしまったのであろうか。残金8万円あったと言うが、九州まで行き一泊、新幹線で名古屋までの費用を持つとは、何処から得たのか。

 両親から窘められた原因は、女生徒との付き合いとの事。此れだけなら両親が注意するのは当然であるが、其れまでの経緯が問題である。タバコも吸っていたとか、年頃としては大人の行動への興味深々、真似をして見たい衝動に駆られる。然し其れを抑えられる精神的教育を怠っていたのでは?

 高校生になった息子から煙草の匂いを嗅ぎ取った時、「今は親に依存する身、学業を終え一人前として社会へ貢献ができ、給料を貰う事が出来てから、良し悪を弁え、遣りたい事を選んでしなさい」と。友達の誘惑もあろう、自身の好奇心もあろう中でどうやら戦い抜いて育ち、定年まで勤め上げてくれた。

 昔と違い、大方持っているとは言え必要欠くべからざる必需品とは言えない携帯、幼稚園児まで持たせている親もいるとか、並みのサラリーマンの家計では大きな負担である。此処にも貧富の差で持たせて貰えない子供は仲間はずれとなる。見回してみれば、家計を締め上げる出費が多い。上の教育を望めば杉並区の学校では、塾の先生が学校に来て貰い一人授業料¥24,000支払うと言う。

 子供の実力以上の程度を望む親が多いのは、出世を望むが故であろう。役人に、医者にと高給取りにするため共稼ぎをする。本当の家庭教育が為されているであろうか。教育する親は共稼ぎで留守。学校では学べない、人間としての家庭教育が等閑になっているように思える。

 事件の多い昨今、此れからの日本を背負う子供の親御達、大丈夫と思っておられても、お金では買えない、親でなければ教育できない大切な人間教育を見直す時であろう。

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