苦悩
小泉信三展を昨日、娘夫婦が見に出かけた。警官が立並ぶ物々しい雰囲気に、何事かがあるかと立ち止まると、手前の車線は車がストップされ、間も無く二台の黒塗りの車が通り過ぎ、瞬間的に二代目の車に目をやると目線がパット合う。思わず手を振る、振りかえされる其のお方は何と、美智子皇后様。気品溢れる其のお美しさ、わざわざ窓を開けられて手を振られる温かなご表情、報道で拝するお姿からは感じ取れない素晴らしさは、生涯忘れる事の出来ない感激であったと聞かせてくれた。
今朝の新聞で小泉信三展に行かせられてのお帰りに、人もまばらな通でお目もじ叶ったという幸運に巡り会ったわけである。
お二方様にとっては忘れ得ないお方のご遺品に、思い出深くご覧遊ばされたと拝する。民間から初めて皇室入りをされた妃殿下、小泉先生の心の支えは如何ばかりであられたか、精神的ご苦悩は、ご体調にも何度か現れながらも耐え抜かれ、控えめに陛下を支えられておられるお姿は、美智子皇后ならでは遂せぬことであろうと感じ、「ご立派」の一言に尽きる。
雅子妃も傍で見るのと内情とは可成の差があり、お悩みも多き事と推察申し上げる。週刊誌などに批判記事が度々載るが、少しの事でも凡てを知り尽しているかのごとく大きく書かれ、反発できないお立場であれば、治るものも長引くことであろう。皇后様に小泉信三先生のような陰の支えが居られた様に、存在感のあられるお方が支えて下さっておられれば気も休められ様がと思う。「人の口には戸を立てられず」で、耐える事以外に無い。
我々の生活にもそれなりの苦悩はある。然し、「人の振り見て我が振り直せ」、自分がされたら自分はしないの精神を養い、角を取り心を丸く感謝の日々でありたい。
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